チュートリアル 約14分

Windows 11のVPN使い方|Clash Verge初心者向け設定手順

Clash Vergeを使い、Windows 11でVPNを始める手順を初心者向けに整理しました。インストールから購読リンクの登録、プロファイル選択、接続確認まで、画面上で何が表示されれば成功かも説明します。

Windows 11でVPNを使い始める場合、クライアントをインストールして接続ボタンを押すだけでは十分ではありません。Clash Vergeでは、サブスクリプションリンクを登録し、取得したプロファイルを選び、プロキシモードとWindowsのシステムプロキシを確認する必要があります。さらに、ブラウザだけを対象にするのか、対応するアプリの通信もまとめて処理するのかによって、設定方法と確認項目が変わります。

この記事では、Windows 11の初心者がClash Vergeを使って接続を始める流れを、インストール前の準備から接続後の確認まで順番に説明します。画面に何が表示されれば設定が完了したと判断できるのか、接続できないときにどこを見直すべきかも整理します。サブスクリプションに含まれるプロトコルや配布形式はサービスによって異なるため、Clash Vergeに読み込める形式かどうかは、利用するサービスの案内も必ず確認してください。

Windows 11で始める前の準備

まず、Clash Vergeを動かすWindows 11のユーザー権限とセキュリティ設定を確認します。インストール時に管理者権限を求められることがありますが、これはアプリ本体の導入やシステムプロキシ、仮想ネットワーク機能を設定するためです。警告が出た場合は、ファイルの入手元とアプリ名を確認し、正体が分からない配布ファイルをそのまま実行しないでください。

次に、利用するサブスクリプションリンクを準備します。これは通常、サービスのユーザーパネルからコピーするURLで、複数のノード情報をClash系の設定として取得するために使います。リンクには認証情報が含まれる場合があるため、公開チャット、SNS、画面共有、オンライン変換サイトなどに貼り付けてはいけません。誤って公開した場合は、サービス側でリンクを再発行できるか確認し、古いリンクを無効化してください。

Clash Vergeを使うには、サービス側のサブスクリプションがClashまたはMeta系の設定形式に対応している必要があります。Shadowsocks、VMess、Trojan、Hysteria2、WireGuardなどは、それぞれ認証情報、暗号化、伝送方式、UDP処理の条件が異なります。Clash Vergeがリンクを受け付けても、すべてのプロトコルを同じように利用できるとは限りません。読み込み後にノードが表示されない場合は、URLの有効性だけでなく、配布形式とクライアントの対応状況を確認しましょう。

Windows 11

対象OS

Clash Verge

利用クライアント

URL 1つ

購読リンク

3段階

基本確認

ここでいう「3段階」は、プロファイルの読み込み、ノードの選択、Windowsのプロキシ反映という基本的な確認の流れです。実際の画面名やボタンの配置はClash Vergeのバージョンによって異なる場合がありますが、設定の考え方は大きく変わりません。

Clash Vergeをインストールする

Clash Vergeは、信頼できる公式配布元からWindows版を入手します。配布ページでは、WindowsのCPUアーキテクチャやインストーラーの種類を確認してください。現在のPCに合わないファイルを選ぶと、インストールできない、起動直後に終了する、仮想ネットワーク機能が正常に動作しないといった問題につながります。

  1. 公式の配布案内からWindows 11向けのClash Vergeインストーラーを取得します。
  2. ダウンロードしたファイルの名前と入手元を確認し、内容が不明な追加ツールを同時に導入しないようにします。
  3. インストーラーを実行し、Windowsの確認画面が表示されたら、発行元とアプリ名を照合します。
  4. インストール完了後、Clash Vergeを起動し、タスクバーの通知領域に常駐アイコンが表示されるか確認します。

初回起動時にWindows Defenderやファイアウォールの確認が表示されることがあります。ネットワーク機能を使うクライアントでは、ローカル通信の許可を求められる場合があります。内容を読まずにすべてのネットワークを許可するのではなく、自宅、職場、公共ネットワークなど現在の利用環境に合う範囲を選んでください。分からない場合は、まず現在のネットワークを「パブリック」として扱い、必要な通信だけを許可するほうが安全です。

Clash Vergeが起動しても、まだ通信が切り替わったとは限りません。アプリが開いている状態と、プロキシが有効な状態は別です。メイン画面でプロファイル、モード、システムプロキシの項目が確認できることを次の手順で見ていきます。

  • ✅ 入手元とファイル名を確認してからインストーラーを実行する。
  • ✅ 起動後にプロファイル、モード、システムプロキシの項目を確認する。
  • ✅ 別のプロキシアプリを終了し、設定の競合を避ける。
  • ❌ 不明な再配布サイトから改変版クライアントを入手しない。
  • ❌ Clash Vergeが開いたことだけで、通信が切り替わったと判断しない。

購読リンクをClash Vergeへ追加する

Clash Vergeを起動したら、プロファイルまたはProfilesに相当する画面を開きます。バージョンによって表示名は異なりますが、URLを入力して設定を取得する欄が用意されています。ここにサービスからコピーした購読リンクを貼り付け、追加またはインポートを実行します。URLの前後に空白や改行が入っていると失敗することがあるため、貼り付け後に先頭と末尾を確認してください。

正常に取得できると、プロファイル名、更新時刻、ノード数などの情報が表示されます。具体的な表示項目は配布形式によって異なりますが、少なくとも追加したURLが一覧に残り、設定ファイルを選択できる状態になっていれば、読み込みの第一段階は完了です。プロファイルをクリックしてもノードが表示されない場合は、リンクの期限、通信環境、サービス側の変換形式、Clash Vergeの対応形式を順番に切り分けます。

購読リンクを追加しただけでは、プロファイルが自動的に接続先として選ばれない場合があります。一覧から新しく取得したプロファイルを選択し、更新またはRefreshを実行してください。更新の目的は、サービス側で変更されたサーバー情報やルールを再取得することです。毎回ノードを手入力するより管理しやすい一方、リンクを他人に渡すと設定情報が漏れる可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。

読み込み完了の目安:購読URLがプロファイル一覧に登録され、プロファイルを選択した後にノードやルールが表示されれば、Clash Vergeが設定を解釈できています。接続成功を意味するのは、その後にノードを選び、プロキシを有効にした段階です。

プロファイルとノードを選択する

プロファイルを読み込んだら、Proxiesまたはプロキシに相当する画面を開きます。ここでは、利用できるノードだけでなく、Proxy、Auto、URL Test、Fallbackなどのグループが表示されることがあります。グループは複数のノードをまとめて扱うためのもので、グループを選んだ後に内部のノードを指定する構成もあります。

初心者は、まず一覧から目的地域と回線の説明が一致するノードを一つ選びます。名前に「自動」「負荷分散」「URL Test」などが含まれるグループは、複数の候補から自動選択するためのものです。自動選択が常に最適とは限らないため、ウェブ閲覧で結果を比較したいときは、手動で一つのノードを選んだほうが原因を追いやすくなります。接続できない場合に別のノードへ切り替える前に、現在どのノードが選択されているかを記録しておくと、後の確認が簡単です。

Clash系の設定には、通信先のドメインやIPアドレスに応じてProxy、DIRECT、REJECTなどを切り替えるルールが含まれることがあります。Ruleモードでは、対象サービスがルールに従ってプロキシ経由になる一方、国内サイトやローカル機器は直接接続になる場合があります。Globalモードでは多くの通信を選択したプロキシへ送りますが、Windowsのシステムプロキシを使わないアプリまで自動的に対象になるわけではありません。

設定項目 主な役割 初心者の確認ポイント
プロファイル 購読リンクから取得したルールとノードのまとまり 読み込み後に選択状態になっているか確認する
ノード 実際に通信を渡す接続先 選択中の名前と地域、方式を確認する
Rule 通信先ごとにProxyやDIRECTを振り分ける 対象サイトがどのルールに一致するか確認する
Global 選択したプロキシへまとめて送る設定 例外やLAN通信への影響を確認する
DIRECT プロキシを使わず直接接続する 検証中に誤って選ばれていないか確認する

Windows 11のシステムプロキシを有効にする

ノードを選んだ後は、Clash Vergeの設定画面でシステムプロキシを有効にします。ボタン名はSystem Proxy、システムプロキシ、Set as system proxyなど、バージョンによって異なります。ここを有効にすると、Windowsのプロキシ設定を利用するブラウザやアプリがClash Vergeのローカルポートへ通信を渡せるようになります。

システムプロキシを有効にしても、すべてのWindowsアプリが必ず同じ経路を使うわけではありません。アプリが独自のプロキシ設定を持っている場合、システム設定を無視する場合、UDP通信を別経路で処理する場合があります。ブラウザで接続を確認した後、必要に応じて対象アプリのプロキシ設定も確認してください。LAN内のプリンターや共有フォルダーを使う環境では、ルールによってローカル通信が直接接続になることもあります。

TUNモードは、システムプロキシに対応していないアプリを含め、より広い範囲の通信を仮想ネットワークインターフェースで処理するための機能です。ただし、管理者権限、DNS設定、Windowsのファイアウォール、他の仮想ネットワークソフトとの競合が関係します。最初からTUNモードを有効にするのではなく、通常のシステムプロキシで基本動作を確認し、必要なアプリだけが対象外になる場合に検討するのが安全です。

接続後の確認と問題の切り分け

接続後は、Clash Vergeの画面だけでなく、実際のブラウザ通信を確認します。まずシステムプロキシが有効で、選択したノードがプロキシグループに表示されていることを確認します。そのうえでブラウザを開き、当サイトのネットワーク診断ページなど、出口IPを確認できるページを使います。切断時と接続時で出口IPやネットワークの所属先が変わっていれば、少なくとも検証したブラウザ通信は別の出口を経由している可能性があります。

地域表示だけで成功かどうかを判断しないでください。IPデータベースの更新遅れにより、ノード名の地域と表示都市が一致しないことがあります。アドレス、ネットワークの所属先、Clash Vergeの接続ログを組み合わせて確認します。ブラウザのセキュアDNS、拡張機能、キャッシュが結果へ影響することもあるため、必要なら別の検証ページや別のブラウザでも確認します。

接続できないときは、最初に購読リンクの登録状態を確認します。次にプロファイルが選択されているか、ノードが選択されているか、モードがDIRECTになっていないかを見直します。それでも改善しない場合は、別のノードへ変更し、Clash Vergeを再起動します。URLを何度も貼り直す前に、ログ画面で名前解決エラー、接続拒否、TLS関連のエラー、タイムアウトなどの手がかりを確認してください。

  • ✅ プロファイルが選択され、ノードまたはプロキシグループが表示されている。
  • ✅ RuleまたはGlobalの意図したモードが選ばれ、システムプロキシが有効になっている。
  • ✅ 切断時と接続時で、同じ検証ページの出口IPを比較している。
  • ✅ ブラウザ以外の対象アプリは、個別のプロキシ設定と通信方式も確認する。
  • ❌ 接続アイコンだけを見て、DNSや実際の出口を確認しない。
  • ❌ 接続不良のたびにTUN、Global、複数のクライアントを同時に有効にする。

初心者向けの結論:Clash Vergeでは、購読リンクの追加、プロファイルとノードの選択、システムプロキシの有効化、出口IPの確認という順番を守ると、設定ミスの場所を特定しやすくなります。まず通常のシステムプロキシで動作を確認し、必要がある場合だけTUNや複雑なルールへ進んでください。

購読リンクと設定を安全に管理する

Clash Vergeを継続して使う場合は、購読リンクを定期的に更新し、サービス側で追加・削除されたノードやルールを反映します。更新後に以前のノードが見えなくなっても、すぐにクライアントの故障と決めつけず、プロファイルの更新時刻とサービスの案内を確認してください。設定を手動編集した場合は、更新によって上書きされる可能性があるため、変更内容を記録しておくと復旧しやすくなります。

購読リンクは通常のパスワードと同じように扱い、PCのメモ帳、クラウドメモ、スクリーンショットなどへ無制限に保存しないでください。家族や職場の端末で共有する場合も、利用規約とアカウントの管理範囲を確認します。不要になったプロファイルはClash Vergeから削除し、リンクが漏れた可能性がある場合はサービス側で再発行を検討します。

Windows 11の更新後に接続状態が変わった場合は、まずClash Vergeの起動状態、システムプロキシ、ファイアウォール、TUNの有無を順番に確認します。複数の項目を一度に変更すると、どの変更が効果を与えたのか分からなくなります。設定を一つずつ変更し、接続前後の出口IPとログを記録することが、初心者にとって最も再現性の高いトラブルシューティング方法です。

より基本的な導入手順や対応クライアントの考え方を確認したい場合は、当サイトの設定チュートリアルも参照してください。Clash Vergeは柔軟な設定ができる反面、プロファイル、ルール、DNS、TUNを同時に変更すると複雑になります。最初は必要最小限の構成で接続を確認し、目的に応じて一項目ずつ調整するのが安全です。

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